ホールデムのルール

テキサスホールデムのルールを説明します。目的は右も左も分からない初心者が、
とりあえず自宅でホールデムができる程度を目標にしています。

・必要な道具
トランプ一組、チップの代わりの物、ボタンの代わりの物

トランプ一組・・・トランプならば何でもいいですが、折れていたり裏面がボロボロだったりで、裏から見ても何のカードか分かるようなものは止めましょう。(ホールデムは裏側に向けられたカードが一枚分かっただけで、とても読みが楽になりおもしろくありません)

チップの代わり・・・別にカジノで使っているようなものではなく、経験的に手近なものなら麻雀の点棒やドンジャラのコインなどがいいです。無ければ人生ゲームやモノポリーのお金を使うという手もありますが、紙なので風で飛びやすく使いにくいです。

ボタンの代わり・・・ボタンとはディーラーズボタンの略で一種の目印です。本当に何でもいいので、文字通り服のボタンでもかまいません。


・事前準備
カードを配る前に幾つか決めておかないといけない事があります。とりあえずこれは分かる人が一人いれば何とかなります。

席・・・適当にコタツ机にでも円形に座って下さい。(今回の説明では5人でのゲームで説明します)

カードを配る人間(ディーラー)・・・本当はイカサマ防止のため順々に回していくのですが、初めてなら慣れた人がやった方がいいです。

ポッドの作り方・・・これは分かり安く言えば、サイドポットを作れるかどうかという意味です。一人でもこれが分かっていないと混乱します。

初期ベッド・・・ブラインドベットとアンティという二種類の方式があります。
―――ブラインドベット・・・ビッグブラインド(BB)とスモールブラインド(SB)の二人が始めにチップを支払います。これは強制的なもので、BBはSBの2倍の初期ベッドを支払います。BBとSBは時計回りに回っていきます。
―――アンティ・・・最初に参加者が一律に幾らか払う方式です。分かりやすいといえば分かりやすいですが、本格的にやるならおすすめしません。
(現在ほとんどのテキサスホールデムはブラインドベッドです。トーナメントではブラインドベットとアンティを併用する場合もあります。)

リミットかノンリミットか・・・リミットは1回のベッティングラウンドでのベットの最大値を制限している状態です。初心者がやるにはこちらの方がいいです。逆にノンリミットはベットの最大値を制限していない状態です。初心者がやるとオールインを連発して勝負を投げやすいので、慣れない内は勧めません。

制限時間・・・決めても決めなくてもいいですが、無駄に熱くなると本当になかなか終わりません。プレイ中でもいいので適当な段階で、後何ゲームとか何時までとかで区切りを付けましょう。

賭け・・・とりあえず、ホールデムは相手にも本気になってもらわないとおもしろくないです。なので、適当に慣れたら(慣れるまで待って下さい。不慣れなうちにカモにしてはいけません)何か賭けてゲームをして下さい。現金だとまずいので、ジュースとかご飯とか手近なものがいいです。

こちらは全員の理解が必要です

役の強さ。全員が役の強さがわかっていないとできません。

ホールカード2枚とコミュニティカード5枚の計7枚の内の好きな5枚で役を作るということ。(前に必ず一枚はホールカードを使わなければならないと勘違いした人がいたので)


ベッティングラウンドでの動作。
レイズ・・・チップの上乗せをします。
コール・・・相手と同額のチップを支払います。
フォールド・・・勝負を降ります。チップを支払う必要はありませんが、既に払ったチップは返ってきません。
チェック・・・既に同額のチップを支払っている場合のみ、チップを支払わず様子を見ます。
オールイン・・・自分が持っているチップ全てを賭けて、賭けの行く末を見守ります。リミットホールデムでは相手のレイズに対して自分のチップが足りていない時のみ使う事になります。

・実際の例


とりあえず経験的に初心者にやり易そうな条件で例を挙げます。
リミットホールデム 80 SB=10 BB=20 各持ち点1000
80というのは一回のベッティングラウンドにおける賭けの上限を80とする意味です。これはかなり簡略化したもので、カジノやオンラインポーカーではもう少し厳密な賭け方のルールがあります。

@ プリフロップ (preflop)

ディーラーが各プレイヤーにカードを2枚ずつ裏向きに配ります。これをホールカードと呼びます。
各プレイヤーは自分に配られた2枚のカードのみ見る事ができます。
カードを見るときはババ抜きのように自分の前にカードを広げるのではなく、
テーブルに置いたまま少し開いてカードの端に書いてあるマークと数字のみを見ましょう。
友人や家族なら問題ありませんが、実際のカジノなどではこうしなければ怒られます。

左上はBBなので20、左下はSBなので10ブラインドベットします。
A ファーストベッティングラウンド

一回目のベッティングラウンドです。ホールカード2枚のみで、参加するかどうかを決めます。ボタンとSBとBBは必ず時計周りに並び、SBとBBは規定のチップを支払います。進行はBBの左から時計回りに回ります。各プレイヤーはレイズ、コール、フォールドを選択します。
この時コールする、つまり参加するにはBB、SBを除いて20チップ必要です。SBはすでに10のベットがあるため、コールするにはさらに10ベットします。

とりあえず右上はコールし20出しました。右下はフォールドしました。自分もコールし20出しました。左下もコールし10出しました。左上はチェックしました。
B フロップ (flop)

ディーラーがテーブルに3枚のカードを表向きに並べます。
これ以降出る全てのカードはコミュニティーカードで自分のカードと組み合わせて役を作る事ができます。
今の場合は9955Aという事になり、9と5のツーペアAキッカーになります。
C セカンドベッティングラウンド

二回目のベッティングラウンドです。ホールカードとコミュニティカード、そして周りの様子をみてどうするか決めましょう。
またここからのプレイは全てボタンの左のプレイヤーから時計回りになり、ボタンのプレイヤーが存在している時は一番最後のアクションになります。

左下からのアクションで始まります。
左下はチェック、左上は20レイズ、右上はコール、自分は60リレイズ、左下はフォールド、左上はコール、右上はフォールド。
D ターン (turn)

4枚目のコミュニティカードがテーブルに出ます。
E サードベッティングラウンド

4枚のカードと相手のカードも顧みて、ベットしましょう。賭け方によってはここでベットの仕方が変わるものもあります。

左上はチェック、自分もチェック。
F リバー (river)

5枚目のコミュニティーカードが表になります。これで全てのカードが出そろいました。これ以上のカードはありません。この7枚のカードで最も強い組み合わせが自分の役です。
G フォースベッティングラウンド

これが最後のベッティングラウンドです。

左上はチェック。自分は20レイズ。左上はコール。
H ショウダウン (show down)

フォースベッティングラウンドが終わってもプレイヤーが二人以上残っている場合は、手札を見せ合い、最も強い役も持つプレイヤーがポットを獲得します。もし最も強い役を持ったプレイヤーが複数いた場合には引き分けとなります。

今回の例では自分は9955Aのツーペア、左上はAAK97のワンペアとなり自分の勝ちです。


 

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